約5年、3社のブラック企業で働いてきた本当の体験談
はじめまして!漆黒社員と申します。
私はそれぞれスタイルの異なる3社のブラック企業で約5年間働いてきました。
世の中にはいろいろなブラック企業が存在すると聞きます。このブログでは、今もそんなブラック企業で一生懸命働いている人が、少しでも気が晴れるような記事が書けたらと思って始めました。
また、ホワイト企業で働いている方。そんなハッピーな方々にも、世の中には本当にこういう企業が存在していることを知っていただけるとちょっと心が救われます。
身近な人でブラック企業での仕事に苦しんでいる人がいたら、話を聞いてあげてください。できたら救ってあげてください。
本当のブラック企業で働いていると、辞めたくても辞めることができない環境・状況にされている可能性もあります。
「そんなのビビってるだけじゃん」
と思うかもしれません。
確かにそうかもしれませんが、そうじゃない場合もあったりするのです。
前置きはさておき、今回の投稿は私の体験談です。
以下、プロフィール代わりに読んでいただけますと幸いです。
ちなみに身バレは嫌なので少し話を変えている部分もありますが、ご了承ください。
1.実際に働いた3社のプロフィール
まずは実際に働いた3社のプロフィールをサクッとご説明します。
各社の詳しい説明はまた後日アップしますので概要だけ!
1社目 「ゾッス」系の営業会社(1年勤務)
業界では有名なゾス・ゾッスがあいさつの◎通信系の会社。
◎通信から独立した人が立ち上げた会社の商品を売る、代理店でした。
【特徴】
- 挨拶全部ゾス
- 即決営業
- ほぼ詐欺のような営業トーク(アポ含め)
- 暴力あり
- 契約をとれば英雄、とれなきゃ地獄
- 8時~23時までの15時間拘束
- 契約がとれなければ基本給が下がるオプションあり(聞いてない)
- みなし残業。原則日曜日休み
入社日の事は今でも鮮明に覚えています。
社長「今日から入社する漆黒くんです。」
漆黒「宜しくお願い致します。」
社員「ズォオッス‼」
漆黒「ッ?!」
次長「ズォッス!!よろしくぅ!!」
その後の朝礼も9割「ゾォオス!!」とか叫んでて、社訓などを読み上げ、気合の入った一言を発言する、という芸を見せてもらいました。
2社目 自称ITベンチャー暴力企業
田舎の通信販売企業。
代表、暴力団なんじゃないか?っていう風貌だが知的に見えていい人そう。
【特徴】
- 1~3か月はホワイト企業
- ある時期を境に漆黒と化す
- ゴミのような商品を血のにじむ努力で売る
- 度を越えた暴力
- 常時8時~26時までの18時間拘束
- 時期によって4時~26時
- 休みはない
- 毎日誰かが飛ぶ
自分で特徴を書いてて「嘘だろ」と思ったけど、事実。笑
ここが本当に一番ひどかった。
ゴミのような卸値で大量に仕入れた商品を、社員の時間を犠牲にするだけ犠牲にして売りさばく会社。まさに漆黒企業。
嘘の求人で人を集め、給与を払わず飛ばせるのが得意技。
ここについては他の記事で深く書くつもりです。
3社目 新築投資用マンション営業
職場にかかってくるうざい投資の勧誘電話。
大手企業に勤めている方なら体験したことがある方も多いのではないでしょうか。
【特徴】
- 基本大声で怒鳴るようにしゃべる
- 数うちゃあたるカモ探しゲーム
- ほぼ詐欺のような営業トーク(アポ含め)
- 暴力なし(大手)
- 契約をとれば英雄、とれなきゃ地獄
- 9時~22時までの13時間拘束
- 終電or朝まで飲み会
- みなし残業。原則日曜日休み
ひたすらお金を持っていそうな人がいそうな会社に電話をかけまくるスタイル。
大手企業社員・公務員・医者など個人名の入ったリストにかけることもあれば、とりあえず誰がいるか知らないけど、給与の良い会社の色んな部署にかける。
出た人間に、「お世話になっております。本日佐藤さんはいらっしゃいますか?」など、ありきたりな名前を出してそうにかカモを探し出す電話をすることも多い。
入社してから一人で営業に出れるまでは、毎日500件前後の電話を掛ける。
仕事中に「投資用マンションどうすか」なんて電話がくるもんだから、電話を受けた人間は頻繁に怒り狂う。本当に頻繁に。毎日知らない人にブチぎれられる。笑
そのため1年で50人くらいの人間が入社し、一年後には3人残っていれば良いほう。
給与は、そこそこしっかりと払っている。
新築ワンルーム営業の利益率はめちゃめちゃいいので、新人が上司にアポを回すだけで新人分の給与は賄える。新人が契約をとれちゃった日には、上司のこれまでにない笑顔が見られる。
以上、3社のブラック企業プロフィールです。
もしかしたら人によってはブラック企業じゃないよ~ってこともあると思いますし、こんな会社、本当にあるの?って思う方もいるかもしれませんが、簡単に紹介するとこのようになります。
2.体験したブラック企業の共通点
3社目を退職後、どうしてブラック企業にばかり入ってしまうのだろうと考えてみました(遅いw)。
すると、私が働いたブラック企業には、いくつかの共通点がありました。
「頑張れば頑張るほど給与があがる」という謳い文句
営業会社にありがちな求人の謳い文句です。
私の働いてきた会社は契約が取れれば、売上を上げたら給与があがるという給与制度の為、求人にこのようなうたい文句がありました。
基本的にこの文言がある場合、自分の意図とは関係なく「頑張らされる」事になります。
会社は「1円でも利益をあげる」事を考えていますので、「給料は40万くらい稼げればいいか!」と思って入ると痛い目にあいます。
また、面接では「ノルマはない」「目標はある」というニュアンスの言葉を発する傾向があるかと思います。少しだけ噓を混ぜてくるイメージ。
ノルマのない営業会社なんてないのでは?笑
また、7割くらいの企業では実際に歩合給制度があり、しっかりとした給与制度となっているのではないかと思いますが、実際に歩合制をうたっていても難癖をつけてインセンティブを支払わない企業もありますのでご注意ください。
3.ブラック企業社長の巧みな人心掌握術
ブラック企業の社長や役職者は、人心掌握に長けている人物であることが多いです。あなたの会社の社長はどうですか?
私はブラック企業が生き残っていくには、人の気持ちをコントロールするしかないと思っています。
何故なら
- 帰属欲求を満たし、売り上げに貢献させる必要があるから
- 暴力・犯罪行為を世間に暴露させないため
- 最終的には法には勝てないから
という理由があげられます。
「お前は本当にバカで使えないけど、ちょっとコツを掴めばなぁ。毎日怒られるのは嫌だなぁとか思ってるかもしれないけど、怒るほうが疲れるって知ってるか?笑 本当ならお前みたいなヤツはクビなんだけど、面白いからまだ大丈夫なだけ。夜遅くまで大変だけど、努力したやつしか勝てないから今は自分の為に頑張れよ!」
なーんていうアメとムチを毎日のように浴びせてきます。笑
こうして可愛がっているように見せて必死に働くように仕向けています。そしてその過程で起こった暴力は、お前のため、お前のせいだという風に洗脳し、警察や労基に行かれないように頑張っている社長さん・役員さんは多かった。
彼らが洗脳に必死なのは、最終的には法には勝てないと思っているから。たとえ労基に強気なそぶりを見せていても、その本心はビビってます。
まぁ基本的に社長との距離が近い会社なんてろくなことないのでは。笑
4.知識の乏しい若者がカモとなる
最後に。
こうしたブラック企業にはまりやすいのが、20代前半の若者だと思います。
まだ労働に対する知識も浅く、求人票を見てもこの会社がどんな会社なのか想像もつかないフレッシュな人材。
いい言葉だけを鵜呑みにして入社し、理想と現実のギャップを思い知り絶望を味わう。
その後にやり直せるならまだしも、人生の経験が浅く、もうどうすることも出来ないと思いつめ、自殺してしまう若者も毎年多くいらっしゃると思います。
そんな若者が、私の言葉をみて、少しでも前向きになれたり、そのブラック企業を辞めて新たな道を踏み出すことができるようなブログにしていきたいと思っています。
バーっと書いたので誤字脱字、よくわからない所も沢山あるかと思いますがお許し下さいm(__)m